2020年3月から運用される見通しの「羽田新飛行ルート」 2月に行なわれたテスト運用を終えた後の個人的な感想をまとめます。

羽田新飛行ルートとは?

まずは簡単に「羽田新飛行ルート」について、簡単におさらいしておきます。

都心の上空を通過する新ルート

「新飛行ルート」は、羽田空港の機能強化(=増便)を目的として導入される、新たな飛行ルートです。

具体的な飛行ルートは下図のとおり(国交省資料より)

目黒駅や五反田駅、大崎駅、大井町駅のほぼ真上を低空(大井町駅上空は450m程度)で飛行することになり、騒音や落下物への懸念から反対の声が少なくないです。

いつから正式運用されるの?

2020年3月29日から運用される見通しです。それに先立って2月2日~12日に実際に旅客機が同ルートを飛行する「試験飛行」が行なわれました。試験飛行が行なわれて感じた個人的な感想をまとめます。

試験飛行を終えての感想

羽田新飛行ルートの「試験飛行」期間を終えての個人的感想をまとめます。なお、私は武蔵小山に在住在勤しており、期間中もほぼ武蔵小山に滞在していました。音には敏感、というか神経質な人です。

羽田空港

騒音について

武蔵小山周辺の屋内(木造住宅)で、窓を閉め切った状態でいる限りは特に騒音が気になることはありませんでした。家族から「飛行機が低空飛行していた」と言われるまで、試験飛行にも気づきませんでした。

私は以前から飛行機の騒音が気になることがしばしばありましたが、これは羽田新飛行ルートではなく羽田空港でのゴーアラウンド(着陸やり直し)による武蔵小山上空の飛行によるもので、こちらは屋内にいても「うるさい」と以前から感じていましたが、それと比べると新飛行ルートはかなり静かだと感じます。

ただし、屋外では会話が中断するほどの騒音ではないものの、音はしっかりと耳に届きました。

圧迫感

騒音については「意外と」気になりませんでしたが、飛行機が低空で飛んでいくので地上から見上げていると若干の恐怖感はありました。

武蔵小山周辺は飛行ルートからは2駅分外れているため、飛行機のお腹というよりもやや側面が見えます。

結論

武蔵小山周辺エリアについては、羽田新飛行ルートの運用が開始しても目立った実害は発生しないのではないか、と思います。

ただし、騒音が全く生じないわけではないので、武蔵小山駅への羽田空港行きバスの導入などの措置を要望したいです。

羽田空港のターミナル
武蔵小山からは近くて遠い羽田空港