武蔵小山の読み方について、地元で生まれ育った私が解説します。

武蔵小山(むさしこやま)

「むさしこやま」が正解

武蔵小山は「むさしこやま」と読みます。

武蔵小山駅周辺は「小山」(こやま)という地名が昔から使われており、武蔵小山は鉄道が開業したのを機に生まれた言葉です。したがって武蔵の小山(こやま)なので「むさしこやま」と読みます。

ちなみに、「むさこ」と略されることが多いです。「むさお」ではありません。

武蔵小山駅バス停
武蔵小山駅バス停

よくある間違い

よくある間違いとしては栃木県の小山市と混同して「むさしおやま」と読まれるケースです。小学生の頃、小学校の遠足で観光バスを利用した際に、バスガイドの方が「おやま」と言ってしまい児童一同で「こやまでーす」と答えた思い出があります。

武蔵小山駅は1923年の開業当初は「小山駅」(こやま)という名称でしたが、栃木県の小山駅(おやま)との混同を避けるため、鉄道の誘致にも尽力した地主の石井仙之助氏によって開業翌年の1924年に武蔵小山駅に改称されたとされています。

別の駅と混同されるケースも

同じ東急目黒線の武蔵小杉(むさしこすぎ)と混同されることがあるようで、武蔵小山駅には「ここは武蔵小杉ではなく武蔵小山です」とのポスターが掲示されています。

武蔵小山と武蔵小杉は電車で約15分の距離にあり、名前は似ていますが別の地域です。武蔵小山は東京都品川区・目黒区、武蔵小杉は神奈川県の川崎市にあります。

武蔵小山はこんな街

武蔵小山駅を中心に、約800mと都内のアーケード商店街では最長をほこるパルム商店街がある街です。周辺は住宅街がひろがっており、近年は駅前に41階建てのタワーマンションも建設されています。

今後も商店街を中心にタワーマンションの建設が予定されており、新旧が融合した便利な街です。