伊豆の伊東にある品川区の保養所「品川荘」に宿泊してみました。区内在住・在勤・在学者は1泊2食付きで大人6500円程度と格安で宿泊できる保養所です。

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品川荘とは

アクセス

静岡県伊東市にあります。品川区からは車では東名や小田原厚木道路を経由して2.5時間前後、 無料の駐車場もあります(駐車場の区画は若干狭め)

電車(熱海まで新幹線)では2時間程度です。伊東駅からは徒歩20分、もしくは路線バスですぐ近くまでアクセスできます。駅からの送迎もあります(要予約)

品川区から品川荘までのルートに狭い道路はありませんが、小田原からの道路は海岸線沿いの曲がりくねった道路なので酔いやすい人は酔い止めの服用をおすすめします(道幅は広く、走りやすい) 道が混む時期は箱根ターンパイク・伊豆スカイラインを経由すると渋滞が少ないようです。海岸線を通るルートは海がきれいですし、伊豆スカイライン経由は富士山がとてもきれいです(上の写真は伊豆スカイラインで撮影)

お盆やGWは鉄道を使った方が大幅に時間短縮できるでしょう。今度は品川駅からサフィール踊り子号で行ってみたいです。

宿泊料

詳しくは公式サイトをご確認ください。

品川区在住・在勤・在学の方は1泊2食付き6500円~という宿泊料で利用できます。この内容でこの料金だと、満足度はかなり高いと思います。幼児同伴の保護者や高齢者(70歳以上)、障がい者などは更に1000円の割引があります。在住在勤在学者は子供も含め全員分、身分証明書などの提示が必要です。

区内在住在勤在学の方無しで宿泊する場合は1万円~となるので、この金額であれば伊東や熱海などにある伊東園ホテルズが同程度の価格で2食付き、しかもアルコールも飲み放題なのでお得感があると思います。

周辺

駅から20分歩く場所ですが、徒歩4分のところにコンビニが、また徒歩圏内にはスーパーやダイソーもある便利な立地です。周辺は温泉街と住宅街のハイブリッドのような雰囲気で、「街中」にあります。海からは少し離れています。

行き先品川荘からの所要時間
ぐらんぱる公園車20分
伊豆シャボテン公園車17分
道の駅伊東マリンタウン車10分
伊東オレンジビーチ徒歩22分
伊東駅徒歩20分

ぐらんぱる公園(遊園地)や伊豆シャボテン公園(動物園:下の写真)までは車で20分、遊覧船にも乗船できる道の駅伊東マリンタウンまで車で10分、海水浴ができる伊東オレンジビーチまでは徒歩22分(駐車場あり)です。子供連れで行っても近隣で2~3泊は十分に楽しむことが出来るエリアです。徒歩10分圏内には「すき家」やココスもあります。

伊豆シャボテン公園

宿泊記

共用設備

施設外観

伊東の街中にあります。初めて行く人は気づかず通り過ぎてしまう外観です。

品川区の公有財産であることを示す看板

館内

1階ロビーにはソファーやマッサージチェアと、売店コーナーが設けられています。ちなみに靴は建物入口で脱ぎます。

ロビーの雑誌コーナーには朝日新聞とスポーツ紙、地元の伊豆新聞に混じって品川区の区報などが置かれていました。

大浴場(温泉)

大浴場は14~23時まで入浴可能でした。朝風呂も5~9時半までできます。伊東の天然温泉でした。無色・ほぼ無臭の泉質で、肌がしっとりとしました。脱衣場には体重計や、綿棒・クシ・ドライヤーなどが備え付けられています。最大10人程度で入れそうな浴槽で、大浴場全体としても十分な広さがあります。

有料で家族風呂もあるようです。

ゲームコーナー・キッズコーナー

1階ロビー横に娯楽スペースがあります。UFOキャッチャーなどのゲーム機(有料)が2台と、無料の卓球台や絵本などが置かれたキッズスペースがあります。大浴場を出たすぐ横にあるので、入浴後の待ち合わせにも便利だと思います。

輪投げ

絵本やちょっとしたおもちゃも用意されています。

有料でカラオケもあるようです。

客室

客室はツインの洋室が1室のみ、12畳・5人部屋の和室が14室あるようです。基本的に和室の宿泊施設ということになります。

平成初期の建物ですが、客室もこの通り古びた感じはなく、きれいでした。障子は本物の紙なので、子連れだとヒヤヒヤします。

客室内に手洗いスペースがあります。ちなみに浴室・シャワーは客室にはありません。

客室の照明(シーリングライト)は家庭で使われているのと同じ感じのリモコン式だったので、寝る時に使いやすくてよかったです。

フリーWiFiが利用できることになっているのですが、今回利用した部屋の中央付近~窓際では通信が全く出来ず(スマホ2台とも)困りました。客室の入口付近では通信でき、通信速度は下り100Mbps以上と高速でした。ちなみに楽天モバイルも館内周辺含め利用可能です。

なお、旅館だと従業員の方が布団を敷きに来てくれる場合がありますが、品川荘では自分で敷くようでした(敷きに来る方は来なかった)

客室内にトイレがあります。清潔な感じでよかったです。

眺望

施設内の庭園に面しており、周辺の建物と若干の距離はあるものの眺望が良いと言える感じではありません。品川区に「ありそうで無い」景色だと思いました。温泉地感は無いと思います。

客室設備・アメニティ

歯ブラシなどのアメニティが用意されています。

ビールや水、ポカリスエットは有料です。茶菓子として地元の柑橘系のゼリーが用意されていました(こちらは無料)

コップなどもあります。

浴衣やタオルも。子供用サイズの浴衣は1階ロビーにあります。年少さんくらいの月齢のお子さんでも着られそうなサイズから、子供用は3種類のサイズが用意されていました。大人用も複数サイズがロビーにあるので、大人から子供までちょうどいいサイズの浴衣を着ることが出来ます。

お茶もあります。

食事

夕食

伊東港の鮮魚やカレイの煮付け、しゃぶしゃぶなど旅館らしいお食事です。この価格でこの内容は満足感があると思います。

カレイの煮付け

刺身

しゃぶしゃぶ

デザート

夕食は18時スタートで、用意が出来ると館内放送が流れます。ほかの宿泊客の分も含め、全員分が食堂のテーブルに既にすべて用意されていたので、18時ちょうどから食べ始めた方がよさそうな感じでした。

朝食

朝食は沼津港の干物など。お茶やオレンジジュース、コーヒーなどが飲み放題でした。シンプルな感じで良かったです。焼海苔は地元、伊東の会社の海苔でした(味のりではない)

ちなみに朝食は8~9時となっており、8時に全員分が食堂のテーブルに用意されていました。館内放送で8時に呼び出しが掛かります。

幼児食も用意していただきました。

感想・まとめ

この金額でこの内容は満足度が高い

民間の宿泊施設でこのお部屋・食事のクオリティの宿はなかなか無いので、満足度は高いと思います。区内在住・在勤・在学の方にぜひおすすめしたいです。

ちなみに日光にも同じ価格で泊まれる品川区の保養所「光林荘」があります。小学校の林間学校で宿泊したことがありますが、光林荘の方が伊東の品川荘より施設はかなり大きいです。林間学校では光林荘の方が使われており、夏の時期などは一般客は利用できなくなっているのでご注意を。

他の区では保養所を廃止する流れとなっており、お隣の目黒区でも箱根や伊東の保養所を既に廃止済みです(参考:目黒区議会議員かいでん和弘) 品川荘の運営には約2400万円(令和2年度)、880万円(令和3年度)のコストが掛かっており今後廃止も含めた議論が出る可能性もありえます。特に利用率が低いと廃止の声が高まる可能性もあるので、保養所が気になっている方はぜひどんどん利用してください。

区立の保養所以外にも、交流協定を結んでいる山北町(神奈川)や早川町(山梨)内の宿泊施設の利用補助の制度もあります→品川区:市町村交流

動物と間近で触れ合える伊豆シャボテン公園

利用状況

8月下旬の平日に利用しましたが、7割以上の客室が稼働しているのではないかという感じでした。混雑している感じは無く、大浴場も混みそうな時間帯でも1人で独占できましたが、ガラガラというわけでもなく、程よい感じでした。子連れでも利用しやすい雰囲気です。

客層や中高年の方がメインという感じでした。周辺は子供が楽しめる施設も多いので、ぜひ子連れの方も訪れてみてください。

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