南北線・三田線と直通運転をし、2022年からは相鉄線ともつながってますます交通の便が良くなる武蔵小山。ですが武蔵小山から「近いのに行きづらい」場所もあるのも事実です。武蔵小山からのアクセスが悪いと感じる場所をまとめてみます。

地上を走っていた頃の目黒線

東西方向の移動に弱い武蔵小山

武蔵小山を通る東急目黒線(旧目蒲線)は、都心と横浜市の日吉を南北方向に移動するのに便利な路線です。しかし東西方向に移動するには、大岡山で大井町線に乗り換えるか、あるいは目黒で山手線に乗り換えなくてはなりませんし山手線も東西方向に移動しやすい路線ではありません。

武蔵小山の交通の便にはこのような「弱点」があります。

目黒止まりだった頃よりは便利になったが・・

遠くないのに武蔵小山からのアクセスが悪い街

具体的に、武蔵小山から「近いのに行きづらい」場所を挙げてみます。

学芸大・中目黒・代官山など東横線沿線

都立大学、学芸大学、祐天寺、中目黒、代官山へのアクセスは非常に悪いと思います。目黒と渋谷で乗り換えるか、あるいは田園調布(もしくは大岡山・自由が丘)で乗り換えなくてはこのエリアにたどり着くことが出来ません。

例えば学芸大学駅は自転車で武蔵小山駅から15分程度で行くことが出来ますが、鉄道では19分程度掛かります。学芸大学駅まではバス便もありますが、30分に1本程度と本数が少なく、また遅延も多いため選択肢として選びづらいです。

武蔵小山駅を通る東急バス

三軒茶屋など田園都市線地下区間

田園都市線の池尻大橋や三軒茶屋などへのアクセスも悪いです。目黒・渋谷で乗り換えるか、あるいは大岡山・二子玉川で乗り換えなければならず、少なくとも2回の乗り換えを必要とします。

例えば三軒茶屋までは電車で30分以上掛かりますが、自転車でもやはり同程度の時間で行くことが出来ます。三軒茶屋と池尻大橋の間の三宿などは明らかに自転車の方が速いでしょう。

羽田空港・鮫洲など京急線沿線

飛行機

直線距離ではそう遠くはない羽田空港までは、武蔵小山からは目黒・品川で乗り換えて50分近く掛かってしまいます。武蔵小山から見て羽田空港は南の方向にあるのに、なぜか北方向の三田で乗り換えるルートが乗り換え検索に出てくることもあります。

JRの羽田空港アクセス線が開通すれば、大崎あるいは大井町から羽田空港に向かえるようになるので、現状よりも20分程度短縮されるとみられますが、現状はかなり不便です。

また、免許の更新で訪れる鮫洲や、しながわ水族館のある大森海岸駅など京急線沿線も近いわりに、なんとなく遠い印象があります。昔は平塚橋から、しながわ水族館への送迎バスが出ていました。

解決策は?

アクセスを良くするにはどうすればいいのか、解決策を考えてみました。

26号線(都道420号)を通る路線バス

26号線

山手通りと環七を補完する目的で整備が進められている道路で、武蔵小山のメインストリートでもある26号線(都道420号線)を通る路線バスのルートがあると便利だと思います。

京急青物横丁~大井町~浅草線戸越~池上線戸越銀座or荏原中延~武蔵小山~学芸大学~三宿というルートになるでしょうか。

羽田空港行きリムジンバス

羽田空港のターミナル
近くて遠い羽田空港

羽田空港からのアクセスが悪く、また出張の多い大企業勤めの住民も増えている武蔵小山にはぜひ欲しいものです。新規路線として開設するのではなく、大井町まで運行されている空港リムジンを武蔵小山まで延伸する形を取るのが良いのではないでしょうか。

また、羽田空港行きだけではなく途中の大井町駅でも乗降出来るようになれば、武蔵小山・大井町間のアクセスが向上すると思います。